告別式が終盤になり、出棺になると遺族は参列者に最後に故人にお別れを言ってもらってから、棺の蓋を閉めます。
昔は三途の河の渡し賃の六文銭すら盗む人がいたため、六文銭を奪われた故人が迷わないよう棺を釘で打ち付けていましたが、今は焼却時に金属が残ることを避けるため蓋をするだけになりました。
棺は数人の男性に持ってもらうのが習わしなので、女性の遺族が多い場合は参列者の男性に丁寧に頼むことが大切です。
喪主は出棺時に最後の挨拶をしますが、この時には棺を霊柩車に乗せたあとなので、挨拶はできるだけ簡潔にします。
これは雨や雪の場合に葬儀が行われた場合、悪天候の中で長々と挨拶することを控えたことが現代でも受け継がれているからです。
特に雪の日は告別式会場から外へ出ると寒いため、参列者に気を配りましょう。