北海道で行われる葬儀では、本州で行われる葬儀とは異なるしきたりがたくさんあります。
代表的なしきたりが、香典を出すときのしきたりです。
北海道の葬儀では、挨拶をして記帳をしてから香典を渡すという一般的な形がとられることは多くありません。
斎場に到着したら受付で記帳はせず、氏名や金額などが記入されている香典袋を渡します。
場合によっては、受付から領収書が発行されることがあります。
香典袋を渡すことで記帳に代えるのが、北海道の風習です。
また、北海道内の一部の地域では、葬儀の際に祭壇の前で記念撮影を行う風習が残っています。
これは、移動手段が発達していない時代の北海道では、時期によっては街と街との間の移動が非常に大変で、葬式が結婚式と並んで親族が一堂に会する数少ない機会となっていたことが影響しているといわれています。