経帷子は「きょうかたびら」と読み、「浄衣(じょうえ)」「経衣(きょうえ)」とも呼ばれています。
亡くなった方に着せる死装束で、頭陀袋や頭巾、手甲などを組み合わせたものです。
素材は白色の麻や木綿、紙布などが使われ縫い目の糸を結ばないのが特徴です。
裏地はなく単衣によって制作されています。
葬儀社のスタッフに手伝ってもらいながら、遺族の手によって故人に着せてあげます。
白足袋はこはぜ(履き口についている金具)を取ってわらじを履かせます。
白足袋とわらじは左右逆に履かせる場合もあります。
経帷子には、名号や題目、経文などが書き記されます。
本来は、巡礼のために着用する装束ですが、西方浄土(極楽浄土)へ巡礼に出るという考えから、故人に経帷子を着せるのが習慣になったと言われています。