葬儀における出棺とは、亡くなった人がおさめられた棺を葬儀会場から運び出すことを指します。
火葬がほとんどである日本においては、出棺後の遺体が運ばれる先は地域内にある火葬場で、ここで遺体が荼毘に付されることになります。
出棺は、多くの地域で告別式の終了後、親族らによる別れ花と棺への杭打ちを終了したあとに行われます。
棺は数十キログラムの重さがあるため、通常は遺族の中から腕力がある男性が6~8人程度で協力して、霊柩車まで運びます。
人数が足りない場合は、葬儀社のスタッフが故人や喪家と関係が深かった人に担ぐ役をお願いすることがあります。
なお、位牌を持つ喪主と遺影を持つ親族については、出棺時に棺の運び出しに加わることはありません。