箸渡しとは火葬後に遺骨を骨壺に納める際、骨を箸から箸へと渡していくこと、もしくは一つの骨片を二人が同時に箸で拾って骨壺へ入れる行為です。
仏教では人間が死ぬと三途の河を船で渡ってからあの世へ行くのですが、この三途の河を故人が無事に渡り切れるように船を用意する、橋渡しをするという語呂合わせから来ています。
橋と箸の読み方をかけてあるため日本発祥の葬儀行為と言われており、実際に仏教発祥のインドでも日本へ仏教を伝えた中国でも箸渡しという行為はありません。
箸渡しを行う順番は喪主から始め、遺族の後知人や友人など血縁の濃い順に行うのが習わしです。
原則一人一回ですが、参列者が少ない場合は一巡したあとでまた喪主から始めます。